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アルハザード戦記

こんばんわ。トラブル対応の出張から帰還した空腹です。
二ヶ月以上、出張してまして音沙汰無く失礼しました。

ロスメモA'Sの次話は二ヶ月前に八割方完成しており、すぐに出来るかと思ったのですが、下書きを見て当時一体何を思ってこういう話にしたのかさっぱり分からなくなってしまいました。

ですので、本編更新は更に遅くなると思われます。
完成に何時まで掛かるか完全に未定ですので、復活にあたり何か書こうと思いました。

色々、考えたのですが最終的には出張先で手慰み程度に考えていた鉄矢が産まれる前のアルハザードで一体何があったのか、についてのロスメモ公式見解を出しておきたいと思います。ついでに、カイロスの開発の流れも紹介していますので、今後カイロスには実はこんな機能がついていたのだー的なノリはありません。(改造による付加能力はありますが…)

長々と言い訳じみた駄文失礼します。今後もロストロギアメモリーをご覧になられる方がいらっしゃるのでしたら頑張ろうと思いますので、よろしくお願いします。




            ロストロギアメモリー小ネタ


              アルハザード戦記




1.開戦

 天道鉄矢の生きる時代から約千年前。遺失世界アルハザードにおいて、極めて希少な生物が発見される。(正確には死亡していた固体が流れ着いた)

 それは、コレまで確認されなかった人型以外の知的生命体(此処では文明を持った生命体を指す)の存在の立証を促すものだった。(現在まで、あらゆる世界で人型以外の知的生命体は発見されていない)

 優れた所か異常なまでな魔道技術の進化を果たしていたアルハザードは、コレに更なる進化の可能性を見出す。

 多くの科学者や政治家達の論争。最終的に行われた国民投票によって、アルハザードはこの人型以外の知的生命体(アウターと命名された)の存在したであろう世界へメッセージを送信した。(内容、方法等は詳細不明)

 アウターからの応答は早かった。

 メッセージ送信から二日、全く唐突に戦端は開かれたのだ。

 メッセージに呼応するかのように出現したアウターは戦艦級の戦略兵器を用いてアルハザードの防衛網に侵入し、呼びかけに一切返答せず攻撃、対するアルハザード側も最新鋭の戦艦を導入。

 質で上回るアルハザードと量で上回るアウター群との長く、苦しい戦いの始まりであった。







2.脱落 

 戦端から数年。断続的に襲い来るアウターに対して有効な戦術を立てられないままアルハザードはゆっくりと疲弊していった。

 幾度と無くアウター側を殲滅する事に成功していたが、攻撃は留まる事を知らず、勝利はおろか戦争の終結さえも見えない状況にあったのだ。

 他次元世界への救援を求めるべきと言う声もあったが、魔道技術において他世界に対して圧倒的なアドバンテージを有するアルハザードが苦戦する相手に他世界の兵器が有効であるとは思えなかった。

 そのため仮に他世界からの援助を受けるには、技術支援が必須事項となり、アルハザードの技術流出は世界的混乱を巻き起こす危険性がある。

 救いを求めるべき相手から技術の奪い合いによる争いを起こされては元も来ない。そう言った意見から他世界へ救援を求める機は外され続けた。

 そして、一つの計画が実施される。

 無限とも言える兵力。限りない攻勢。何時終われぬとも知れぬ戦争。

 それら全てを打開するべく、一つのプロジェクトが発足したのだ。

 名を“X”treme project。

 通称“X”計画。

 “X”とは未知を表す数字であり、アルハザードでさえも知らぬ更なる極致を表す文字であると同時にe“X”periment(実験)、つまり兵器の実験機、試作機につけられる符号である。

 そして、e“X”tremeとは「極限」を意味する言葉だ。

 つまり“X”計画とは既に魔道の最先端に在ると言っても過言ではないアルハザードの技術力を極限の位階へと跳ね上げ、その力を持ってアウターを殲滅する。

 自分達の技術力に一片の疑いも持たない彼等だからこそ、選択可能な方法であった。(ちなみに、この時期からアルハザードは他世界との交流を断ち始めた)

 結論から言えば“X”計画は成功した。

 最初期の試作型の試作型【X-000a】から始まり、最終機【X-037】までに作られた数々の超兵器は嘗て無い力をアルハザードに与えた。(なお、幾つかの機種が戦闘により破損し他次元へと流れていったが、その流れ着いた先の多くは旧ベルカ領地であった)

 “X”計画で作成された兵器郡は、デバイスから戦艦や艦主砲等、多岐に渡る。

 計画で産み出された兵器の内、一機種(シリーズ)を揃えたならばその世界の覇者に成りかねないほどの力を秘めた破格の兵器を産み出し続けた。

 しかし、この破格の兵器達が遂にアルハザードに気づかせる事になる。

 “X”計画で産み出された超兵器。全37種(シリーズ)それを駆使し、かつて極めたと想い馳せていた頃よりも更なる力を手にしたアルハザードは遂に認めるしかなかった。

 終わらない。

 此方が強くなれば強くなるほど、アウターは強力になり、数を増やす。

 更なる新兵器を開発すれば、アウターも新たな固体を生み出す。

 戦いは続いた。
 
 終わる気配を見せなかった。 

 そして悟った。

 奴等を斃し切る事は出来ない。

 普通のやり方では、勝てない事を。

 犠牲を出さずに勝つ事は出来ないと。

 そして遂に最終機【X-037】が産み出された。

 【X-000】から【X-036】までの37機種(シリーズ)とは、全く設計思想を異にする最終兵装。

 全てを滅ぼす事が無理ならば、次元空間ごと滅ぼせば良い。例えどれほどの世界を犠牲にしようとも。

 その発想を持って、生み出された【X-037】虚数空間破壊爆弾(ディストラクションブレイカー)。

 例えどれ程の数が居ようとも、存在する世界ごと、存在する時間軸ごと、存在する存在ごと破壊する究極を越えた兵器。

 コレが決まれば、決着は着いていたと言える。しかし、決まらなかった。

 虚数空間破壊爆弾は、アウターの存在する世界で炸裂する事は無かったのだ。
 
 虚数空間破壊爆弾を搭載した艦隊はコレまでに無い種のアウターの襲撃を受け、壊滅状態に陥った。

 已む無く、艦隊の長は後にアルハザードの歴史上最も愚かといわれる決断を下す。

 虚数空間破壊爆弾をその場で使用したのだ。

 その結果、最新鋭艦で構成された艦隊は全滅し、予想以上(その悪魔的破壊力から試射など打てず、あくまでもシュミレーションによる予想)の効果範囲を示した同兵器によりアルハザードも影響範囲内に巻き込まれた。

 虚数空間破壊爆弾の威力はアルハザードの予想すら超え、複数の次元断層を誘発。切刻まれた次元は通常の次元断層による影響からもアルハザードを護るはずの結界を破壊。

 虚数空間さえも破壊された異次元の底へアルハザードは堕ちた。

 その際に、多くの技術が失われ、アルハザードはかつての力を失う。







3.次世代

 異次元空間への脱落から数百年。

 アルハザードの苦闘はなおも続いていた。

 同異次元へと脱落したと見られるアウターは、かつて程の数を失ったとは言え、天文学的な人的被害、物質的被害を出したアルハザード側にとっては絶滅を待つしかないほどの脅威だった。

 それでも、数百年間もの長きに渡り戦線を維持し続けられたのは、アルハザードが真に優れた魔道技術と戦闘魔道を持ち合せていたからに他ならない。

 だが、それも既に限界だった。アルハザードは、主星以外の数多の星々をテラフォーミングにより従星化させていたがその大部分が既にアウター側に占領(その後の経過は確認不可能)され、残る主星及び従星に残された物資には限界があったのだ。

 数百年と言う永きに渡る戦いは、空気からも魔力を産み出すアルハザードさえも枯渇させてしまった。

 主星に集結させた戦艦を駆動させる為に必要なエネルギーの備蓄も尽きようとしている。

 滅びの時は近い。

 それを、回避するために活動を続けていた“X”計画メンバーは、最後の希望として次なる計画を打ち立てていた。

 それがNE“X”T “X”treme project

 “XX”(ツーエックス)計画である。

 “XX”計画とは、その名の通りコレまで数多の兵器を産み出しアウターに対抗してきたアルハザードが【X-037】ディストラクションブレイカーの失敗により打ち切られた“X”計画を踏まえた次なる計画として打ち立てられたものだ。

 ディストラクションブレイカーは、人類が手に出来る究極の破壊力を追求して作られたが『強すぎる力は自らをも滅ぼす』との格言をアルハザードに強烈に植えつける事となった。

 この結果及び“X”計画で得たノウハウを鑑みるに単純に強力な兵器ではアウターに対抗する事は不可能であると結論づけられる。

 そこで“XX”計画の理想は『無限に現れるアウターを無限に撃滅し続ける事が可能な兵器』であった。

 だが“XX”計画メンバーは、『無限に現れるアウターを無限に撃滅する』と言うコンセプトをクリアする上でその第一段階で最も困難な課題に取り組まなければ成らない。

 つまり『無限に撃滅』するには戦闘能力はもとより『無限のエネルギー源』が必要と成った為だ。

 前述の通り、アルハザードの技術は空気からさえも魔力を産み出す事が出来る。しかし、空気には限りがある。それに、やはり空気等から魔力を産み出そうとしても例えば戦艦を起動可能な程のエネルギーを産み出そうとすれば、エネルギーを産み出す機能だけで戦艦を埋めてしまう。

 だが、高エネルギーを産み出すマテリアルを用いれば、何れ限界が訪れ使用不可能になってしまう。

 “XX”計画メンバーに課せられた使命は、“【最低でも】アウター群を確実に撃滅可能な数の戦艦を何ら問題なく稼動させられるだけの出力を無限に近いレベルで引き出せる”そんな機能を持った兵器の開発であった。

 それは、さしものアルハザードと言えど御伽噺レベルの夢物語だ。

 既存のあらゆる技術体系でそんな兵器は、作り出せない。

 優れた技術力を持ち過ぎたが故に、其処に気がつくのは早かった。しかし、“XX”計画メンバーは、其処で計画の変更は考えなかった。

 【ソレ】を産み出せなければ、何時かはアルハザードが滅びてしまう事を彼等は予見(妄想とも言う)していたからだ。

 この時点で“XX”計画は、ほぼ凍結計画と同義に扱われ、現実的な対応として数々の計画が打ち出されていった。

 しかし、結論からすると“XX”計画以外は、実質的に時間稼ぎにしかならなかったと言える。







4.無限

 無限のエネルギーに着目し続けた“XX”計画メンバーは、最終的に最も確率の高い手段としてアカシックレコードからのエネルギー供給システムを選択した。

 だが、アカシックレコードとは人類の経験と宇宙の過去から未来までの歴史全てがデータバンク的に蓄積されているという一種の記録をさす概念である。

 【根源】とも言われる其処は、虚数空間以上に人類には手の届かない地平。否、実現するかさえもあやふやな立証不可能な代物であった。あったのだ。

 世代を超え研究を重ねた“XX”計画メンバーは、【根源】への道へ到るモノとして魂に着目した。

 しかし魂の研究は、アルハザードにおいてもかつて行われ、存在の立証等幾つかの文献が残されている程度だった。(大部分の研究記録は脱落時に失われてしまった)

 だが、“XX”計画メンバーにとっては、それだけで十分なのだ。

 【魂】はある。存在する。ならばその行く先は何処か、魂の捕獲は不可能であり、死後の行き先は不明とされていた。

 “XX”計画メンバーはその行き先こそを【根源】,【アカシックレコード】であると確信する。

 確信に足る要因は、幾つか在った。

 だが、それよりも尚、“XX”計画メンバーを狂喜させたモノは、【根源】側に存在するであろう無限に近いエネルギーだった。

 神秘学に曰く。次元論の頂点に“力”在り。

 あらゆる魂の生誕地にして帰参場。あらゆる情報の発生と計測を司る座標。

 それは、万物の始まりにして終焉。この世の全てを記憶する場に存在する未だ使われていないエネルギー。

 そのエネルギーを【こちら側】に供給させる為に必要な事は何なのか。

 答えは明瞭であった。

 即ち、魂以外にありえない。

 その理論から、数百年の時間,結集された英知そして偶然とも奇跡とも言える事象によって遂に誕生する。

 【XX-000】インフィニティコア

 全く同一の魂を封入する事で【根源】への道を開く、アルハザード滅亡を回避させうる唯一の希望であった。

 だが、インフィニティコア製作段階(奇跡的に設計段階が終了した状態)において二つの問題点が発生する。

 【根源】側と【此方】側に存在する【魂】を共振させる事で【根源】のエネルギーを引き出す事が可能な兵器、それがインフィニティコアの完成理想形だった。

 一つ目はエネルギー出力。

 インフィニティコアの設計上【根源】から引き出せるエネルギーは、確かに無限に近い量を供給出来る。

 しかし、その瞬間的な供給量つまり出力は、インフィニティコアに封入された魂の量に依存される事が判明した。

 この魂の量とは、当時の計測によれば初期の構想である“【最低でも】アウター群を確実に撃滅可能な数の戦艦を何ら問題なく稼動させられるだけの出力を無限に近いレベルで引き出せる”性能を持たせる為には、最低でも一万人以上の魂が必要だった。

 しかも、その一万人以上の人間は、インフィニティコアの影響範囲内に居なければならないかったのだ。

 二つ目は制御機。

 インフィニティコアから供給されるエネルギーをフルに活用するためには、外部からの制御が必要であると判明した。

 そこで製作された装置が、インフィニティコア制御機試作一号【XX-001a】クロノス。

 だが、クロノスはインフィニティコアから供給されるエネルギーを最大限に利用するべく高機能化させていった結果、多数の機能が相互に関連することで、雪ダルマ式に巨大化していき、最終的には戦艦の一区画ほどの大きさになってしまった。

 これは当初インフィニティコアは、あくまでもエネルギー供給源であり、補給艦としての役割を与えられれば問題は無いとされていたことに起因する。

 だが、後にインフィニティコアから発露するエネルギーが、アウターを引き寄せる可能性が高い事が判明した。

 その場合、余りにも巨大なクロノスを退避させる事は難しく、退避可能だとしてもそれでは初期の構想をクリアする事は出来なかった。


 それら二点の問題をクリアするため“XX”計画メンバーは、インフィニティコア開発を急ぐと共にそれぞれ別の解決策を模索する。

 第一の問題点を解決するために“XX”計画メンバーは、戦場に赴く素体に目を付けた。

 それが別計画で産み出されようとしていたプロダクションモデル・バトルソルジャーの最新型ハイブリットタイプ、通称【HBS(ハイブリッド・バトル・ソルジャー)】である。

 戦場に赴き、しかもそう簡単には死なず、過去多数の世界より蒐集された兵達の遺伝子データから作られる故に高い戦闘能力を付与される彼等は正に絶好の素体であった。

 そして第二の問題点を解決するべく開発された兵器が、インフィニティコア制御機試作二号【XX-001b】カイロスである。







5.カイロス開発記

 インフィニティコア制御機試作二号【XX-001b】カイロスの開発は、クロノスの失敗から大幅な小型が目指されることとなった。

 クロノス開発により得たノウハウから機構自体はかなりの小型が可能であったが、クロノスと同様の思想から開発したのでは多少の小型化に成功したとしても意味は無い。

 そのため、カイロスは構成材質から大幅な見直しがされた。

 その構成材質は、クロノス開発のノウハウからインフィニティコアの制御には魔力による干渉が最も害悪(全く別のエネルギー制御に干渉を及ぼすため)である事が判明したことから、魔力をほぼ遮断可能な材質が望ましい。

 だが、魔力を遮断する材質では、魔力による強度強化が不可能に成ってしまう。

 そのため、選定される構成材質は、魔力を遮断し尚且つ、それ単体で非常に高い強度と堅牢性を誇らなければ成らない。

 そこで“XX”計画メンバーは“X”計画において作製された高級マテリアル【ヒヒイロノカネ】を選定した。

 また、構造自体も既存技術で作製されたクロノスから一新し、“X”計画で産み出された技術を流用。

 クロノスで選定された必要最小限の機能を抜き出した基礎機能を持つコンピューター・チップを、金属粒子レベルで【ヒヒイロノカネ】に鋳込むことでインフィニティコア制御に必要な機能を持たせるに至った。

 上記の技術により、カイロスは内部に機器を殆ど内臓せず、実質的に【ヒヒイロノカネ】の集合体と言えるものであった。

 この時点で、クロノスに比べ大幅な小型化に成功し、大型のデバイスとほぼ同程度にまでサイズを抑えた。

 更に【ヒヒイロノカネ】を構成材質に選定した事で、高度なステルス性も有し(魔力・電磁波その他センサ類に用いられる機構を遮断する)万が一の際に単独でインフィニティコア及び本機を離脱させる事が可能となる。

 そのため、視認性を考慮しカラーリングは漆黒となり本機には高出力ジェットブースター、飛行機能及び次元転移機能が付与された。

 また独自に離脱等の状況判断も必要と考えられ、主制御機能はインテリジェントシステムが採用される。


 開発がこの段階に進んだ時点で戦況は、いよいよ切迫し差し迫られた。戦艦を起動させるエネルギーが遂に十分な量を確保出来なくなってしまったのだ。

 これにより完成間近だったインフィニティコアは、最終調整を受けずに【HBS】(既に実戦投入されていた)の魂を封入される事となる。

 その最初の一人に任命されたモノが【グランド・マスター】の勲章を持ち、最強と目されていた【HBS】製造コード【S-U-N】だった。

 だが、此処で誤算が生じる。

 一万人以上の【HBS】の魂を封入する予定だったインフィニティコアは、S-U-Nの魂を封入した時点で、想定の数十倍の出力を発揮したのだ。(後の計測によれば、S-U-Nの魂が持つエネルギーは常人の数万から数億倍であったとされる。)

 兎も角、想定以上の機能を発揮したインフィニティコア及びカイロスは実戦に投入され初陣を飾った。

 無論、この時点では単なるエネルギー供給機関としての機能しか持たず、後塵の補給艦からエネルギー供給システムを用いて各戦艦にエネルギーを供給する事が目的である。

 しかし、当初の想定通り、インフィニティコアに群がる様に集結するアウターに戦場は後塵に置かれた筈の補給艦を巻き込まざるを得なかった。

 アルハザード上層部は即時、インフィニティコアとカイロスの帰還を命じる。この戦闘でインフィニティコアの有効性は立証されており、アルハザードのエネルギー問題を解決する上でインフィニティコアは必要不可欠なものと判断された為だった。

 だが、インフィニティコア及びカイロスと共に同乗していたS-U-Nはコレを拒否。

 独自の判断で帰還しようとするカイロスを押し止め戦闘を続行。集中するアウター群を自身の戦闘能力で撃破、全艦にエネルギー供給を続け結果として戦闘に勝利した。

 なお、この戦闘時S-U-Nは自身のデバイスが破損したため、カイロスを用いて戦闘を行っている。(当時のカイロスはデバイスとしての機能を一切持たない唯の“硬くてデカイ棒”であった)

 戦闘後、S-U-Nは処分。インフィニティコアには当初の予定通り【HBS】一万人分の魂を封入される予定だった。

 だが、最終調整前に封入した事が仇と成ったのか、インフィニティコアはS-U-N以外の魂を受け付けなくなってしまう。

 結果、S-U-Nの処分は保留。インフィニティコアはアルハザード本星に設置されたクロノスにて稼動し惑星一つを賄う程のエネルギー供給機関として稼動する。

 こうしてエネルギー問題は、ほぼ解消された。しかし、インフィニティコアの戦場におけるエネルギー供給は、あまりにもアルハザードにとって有利過ぎた。

 戦闘におけるインフィニティコアの実用的な活用により、前戦闘において破損艦はS-U-Nが搭乗していた補給艦一隻。

 この戦果を前に、戦場に出さずにエネルギー供給源としてだけ使用するには、効率が悪すぎた。課題は残るが、次なる戦闘にもS-U-N及びカイロスは実戦に投入される事が決まる。

 以上の状況及びこの戦闘結果を通して、カイロスに更なる改造が施される。

 それは、あくまでもインフィニティコア制御機でしかなかったカイロスのデバイス化であった。

 所有者が【HBS】であり人工リンカーコアを持つ事から魔導端末の出力方式は、最も普及しているユーザークロスリンクやダイレクトブーストではなくインプラントドライブ(デバイス側が術者のリンカーコアに作用して魔法の精密化、魔力強化を行う)を採用。(なお、本機に搭載されたインプラントドライブは必要以上に強い強制力を持ち、S-U-Nの意思を無視しての魔法行使さえも可能となっている)

 インプラントドライブの採用は【ヒヒイロノカネ】で構成されるため、デバイス側で魔力収束回路も魔力操作回路搭載できない事(デバイスが魔力を受け付けないので所有者とデバイス間に魔力を循環させる事も所有者の魔力をデバイス側で強化する事出来ない)から必然的に選定されたとも言える。

 この魔力系の機能は別デバイスをカイロスに外付けすることで、解決される予定だったがS-U-Nには不要な技術であった。(実際に使用される事は無かったが、カイロスの内部にはデータが残されており変形機能も備わっていた。此れの誤作動が一期における合体魔法の正体である)

 形状はS-U-Nの所有デバイスであった大剣型(ブレイドフォルム)を参考にして、ほぼ同形状に整えた。

 また、アルハザードにおいて一般的に普及しているコアシステムも本人の資質に合わせディメンションコアを搭載。

 次元空間内での戦闘や戦艦へのエネルギー供給を考慮して、インフィニティコアから流入するエネルギーを次元干渉エネルギーに変換、ディメンションコアはインフィニティコアの補助制御機としても機能するように調整。

 更に、保有者であるS-U-Nも死なせる訳にはいかなくなったため脱出の際には、S-U-Nと共に高速離脱を図るためにビークルとしての機能も持たされた。(姿勢制御用ブースターをコアシステムにリンクする形で搭載)

 そして以上の改造が施されたカイロスとS-U-Nは、次の戦闘においても有用な結果を残し、その後多数の戦闘においてもアルハザード側の最大戦力として活躍。

 元々別目的作製され予算を度外視したワンオフ機であるカイロスは、デバイスとしては不必要なまでの高性能化を果たし、インフィニティコア制御機としてもさることながら、次元空間内用戦闘機動兵装としても非常に優れていた。

 しかしながら場当たり的な改造が多く普通の魔道士が使用するには欠陥が多いため、運用は極めて困難である。

 だが奇跡的に所有者が性能を最大限に活かせ、更にその場当たり的な改造がカイロスを所有者の特性に更にマッチングした仕様となっていった。

 こうして、あくまでもインフィニティコア制御機であったカイロスは、運命的な出会いをした所有者の手で用いられる事でアルハザードの滅びを回避せしめる名機となる。

 なお、更に“XX”計画メンバーの手により戦艦戦に対応するキャノンフォルムが搭載されたが、その後は全ての改造が研究者としても頭角を現しだしたS-U-Nの手で行われた。

 主な変更点は構成材質である【ヒヒイロノカネ】を虚数空間で精錬し【ヒヒイロノオオガネ】への強化及びインフィニティコアのエネルギーを更に効率良く引き出すインフィニティフォルムが実装である。







6.英雄の死

 やがてS-U-Nには自らが設計した専用艦が与えられ、対アウター戦の最前線にて囮としてアウターを集結させ、更に強大な力を持つアウターの撃破を行っていく。その様から、何時しか【太陽の英雄】と呼ばれるようになった。

 最終的にS-U-Nは、アルハザード側の艦隊指揮をも行うようになり、アルハザード軍のリーダー的役割を果たしていく。

 しかしながら、この英雄的働きが、アルハザード上層部の不満を招く。

 S-U-Nの活躍により数多の従星を取り戻し、物資に余裕が出てくると何時までもたかが【HBS】に権力を持たせるのかと言う動きが働き出したのだ。

 敵を倒せば倒すほど、勝利を掴めば掴むほどにその動きは強くなっていった。

 だが、S-U-Nにその動きは止めようがなかった。

 勝たなければ、共に戦う仲間を護れず。

 負ければおそらく全責任を取らされることになる。

 S-U-Nはその事実に気付いていたが、それでも勝ち続ける以外に方法は見出せなかった。

 あるとすれば、何時か戦争が終わったときに黙って姿を消す位しか思いつくことも無かった。

 有り体に言ってS-U-Nは疲れ果てていたのだ。

 優勢に驕るアルハザード上層部は既に自分以外に艦隊の指揮を行えるものが無いことにも気付かない。

 何時までたっても後進は、育たなかった。

 それはS-U-Nが産み出した平和が、後進の育つ機会を奪っていたのだが、それこそどうしようもない。

 集中砲火を浴びる囮役、艦隊指揮、強大な敵との戦闘

 役割は多く、背中を任せられる友も居ない。

 そんな状況にS-U-Nは疲れ切っていたのだ。

 そして、そのS-U-Nの状況を一人理解してくれた【HBS】も死んでしまった。

 それは、陰謀というにはあまりにも稚拙であり、S-U-Nにはそれがアルハザード上層部が狙ったものかさえも分からなかった。

 後にマザーと呼ばれる極めて強力な固体に向かったS-U-Nの兄弟機は、殆ど死滅してしまったのだ。


 闘う意味は既に無かった。闘う意義も無かった。

 それでも闘い続けたことには理由が在ったのか、S-U-Nにもそれは分からなかった。


 そうしてS-U-Nはカイロス及びインフィニティコアと共に五度に渡るマザーとの決戦を行い最終的に相打ちとなって公式に死亡。


 アルハザード上層部は、目の上のたんこぶが居なくなった事にほくそ笑み、兵士は英雄ではなく唯闘えば良いと言うコンセプトを追加した“XX”計画の次世代機【XX-000b】ベルセルクをロールアウト。






 以後の歴史は我々の知るところには無い。





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No title

おぉ、お待ちしていました!今回も感想書かせていただきます。

今回の設定を見てSUNがとても不憫になりました・・・。一期にSUNが死に際に救われたような描写がありましたがそのまえにはこんなことがあったのか;;こうして見ると鉄矢は仲間にめぐまれてるなぁ。

戦闘兵器関連ではなんだか色々気になる単語がでてきましたね・・・X兵器かぁ、これが以前空腹さんがいっていたインフィニティコアを超える代物なのでしょうか?
それにしても、カイロスが初めは大きい棒だったとは・・・笑わせていただきました。それに、単純に艦隊のエネルギー供給のためのものだったことにもびっくりしました。一期でのSUNの無双ぶりをみているからてっきり初めから彼専用の武器だとばかり思っていました。

今回の設定をみていろいろ妄想がふくらみました。なんだかこれから先絡んでくるものもちらほら出てきているのでしょうか・・・・・・楽しみにさせていただきます。

あとひとつ、アルハザード上層部は壊滅してほしい。
以上

No title

はじめまして!毎回たのしく読ませてもらってます。
今回のアルハの歴史を読んでいたら、SUNとテッチャンのあまりの戦闘力の差に泣けます。
もう少してっちゃんtueeしても罰は当たらないと思うんですが、血反吐を吐かない日は来るのかなーと切に祈ります。
これからも更新期待しています。

No title

更新待っていました。

SUNの過去が明らかになりましたね。SUNはかなり苦労してたんですね。

鉄矢も最終的には方向性が違ってもSUNと同じくらいの強さにはなるんでしょうか。

カイロスも最初は棒だったんですね。

これからも楽しみにしています。

返信

海人民様へ

>おぉ、お待ちしていました!今回も感想書かせていただきます。


うぅ、毎度毎度の感想感謝です。ありがとうございます。


>今回の設定を見てSUNがとても不憫になりました・・・。一期にSUNが死に際に救われたような描写がありましたがそのまえにはこんなことがあったのか;;こうして見ると鉄矢は仲間にめぐまれてるなぁ。


SUNにも仲間は居たんですよ。死んじゃっただけで。良い奴でもあったし強かったんですけど、戦争だったんで。ぐっす。


>戦闘兵器関連ではなんだか色々気になる単語がでてきましたね・・・X兵器かぁ、これが以前空腹さんがいっていたインフィニティコアを超える代物なのでしょうか?


やや、方向性が違いますが、そう言った物もあります。詳しくはstsまでお待ちを?!(何時になるのだろう)


>それにしても、カイロスが初めは大きい棒だったとは・・・笑わせていただきました。


一応柄はあったんですが、現在刀身の部分が四角柱だったものを考えて頂ければ。


>それに、単純に艦隊のエネルギー供給のためのものだったことにもびっくりしました。一期でのSUNの無双ぶりをみているからてっきり初めから彼専用の武器だとばかり思っていました。


戦艦だけでなくデバイスなどあらゆる物にエネルギー供給が可能です。SUNの専用武装という方向性で改造されては行ったのですが、それがSUNに適合したのは偶然という感じの。


>今回の設定をみていろいろ妄想がふくらみました。なんだかこれから先絡んでくるものもちらほら出てきているのでしょうか・・・・・・楽しみにさせていただきます。


今回は、stsの伏線多数はいってました。


>あとひとつ、アルハザード上層部は壊滅してほしい。
以上


英雄の最後は常にこんな感じなのでは?


南極熊様へ


>はじめまして!毎回たのしく読ませてもらってます。


はじめまして!!感想ありがとうございました!!


>今回のアルハの歴史を読んでいたら、SUNとテッチャンのあまりの戦闘力の差に泣けます。


鉄矢は、自分の鍛える方向性を間違えていたのですね。既に完成した状態でSUNに出会ったカイロスは如何鍛えれば、SUNの様に成るのか分からなかったのです。


>もう少してっちゃんtueeしても罰は当たらないと思うんですが、血反吐を吐かない日は来るのかなーと切に祈ります。
これからも更新期待しています。


ご安心を、鉄ちゃんtueeに成らないのはA'Sまでです!stsに行ったら、もう、それはもう!!ではこれからも感想感謝します!


焔様へ


>更新待っていました。


遅くなりました~~。


>SUNの過去が明らかになりましたね。SUNはかなり苦労してたんですね。


最終的に、半ば暴走状態を後押しされて相打ち状態にさせられました。アルハザードはSUNを助けようと思えば助けられたのです。


>鉄矢も最終的には方向性が違ってもSUNと同じくらいの強さにはなるんでしょうか。


どちらかというとソレまで生きていられるかがもんだかと。ちなみにSUNは二十代後半から三十代前半位です。


>カイロスも最初は棒だったんですね。


でっかい棒でした。


>これからも楽しみにしています。


久々に更新します!!
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